NETFLIX 火花 第5話感想 ※ネタバレ有

【あらすじ】
・先輩、後輩関係のお笑い芸人2人が、さまざまな人との関わり合いの中で「笑いとは何か、生きるとは何か」を模索し、苦悩する姿を描いた作品。

【主演】
・林遣都、波岡一喜、門脇麦、好井まさお、村田秀亮、菜葉菜、山本彩、染谷将太、田口トモロヲ、小林薫、徳永えり、渡辺大知、高橋メアリージュン、渡辺哲、忍城修吾、徳井優、温水洋一、嶋田久作、大久保たもつ、橋本綾、俵山峻、西村真二

【原作】
又吉直樹 著「火花」 (文藝春秋 刊)

【総監督】
総監督:廣木隆一  監督:白石和彌 沖田修一 久万真路 毛利安考

【第5話】
・観客投票によって順位が決まるお笑いイベント「渋谷オールスター祭」で、スパークスとあほんだらは、共に完成度の高いネタを披露するものの、、、。



冒頭オーディション会場に向かう為街をあるく徳永、なんか徳永気持ち頬もこけて悲壮感が漂ってみえるのは私だけでしょうか?オーディションに対する緊張感が伝わってきました。

ここは前回よりスタッフの忙しそうな姿や、同じ漫才師の緊張感がビシビシ伝わってきたので面白かった。

会場バックヤードで自分の出番を確認してる徳永の後ろから『お客様~お客様~』と声をかける神谷、なんか若干神谷も緊張している様子が伺える。

観客投票が全ての今大会、徳永は神谷に『結局、お客さん沢山呼んだコンビが有利ってなりませんかね?』と本音を伝える、その問に対して神谷は『あ~、、、人気のコンビもファンとは元々他人や、それをファンにさせたんも本人やろ?その日の出来が悪いからいうて、別コンビに投票して万が一好きなコンビが淘汰されてもーたらどうなんの?』という問いに対し徳永は『永遠に見れなくなりますね』と答える。

ここで徳永は『僕はやっぱりネタの完成度ちゃんと見てほしい』と言った所で、神谷からタバコの煙を吹きかけられる。そして神谷が『スターらしからぬ発言やな~誰に投票しようと他人がとやかく言う事やない。そう思わせんのも実力の内や。』

確かに徳永の言い分もわかる。でも今まで頑張ってファンを作ってきた者が有利になる事を決して否定しない、さらにそれを覆してこそ真の実力者やと諭す神谷のプロとしての姿勢はとても好感が持てた。

ここで突然神谷は相方の大林にある提案をします、、、こちらは動画でご確認を。

この神谷と大林のやり取りとても良い。大林役の村田さん(とろサーモン)、最初に登場してから全然出て来んかったので寂しかった。で、やっぱええ演技するわ~。

途中徳永の漫才が好きというに鹿谷という芸人から軍師にならないかとお誘い、うん、こういう突然何言い出すかわからない人って居るよね。

他にも徳永の相方山下が携帯を二回パカパカ(当時のパカパカ携帯)してなんか焦ってる様子が伺えるのですが、ここは特に何も意味なかった。

その後舞台袖で山下は客席に彼女と、彼女のお父さんを発見してかなり焦る様子が面白い。

そしてオーディション開始、まずは5組続けてネタ見せを行う。あれ?なんか漫才が見れる描写と見れない描写がある、、、これは自分のPC画面のせいなのか?そういう演出なのか?

最初の5組が終わりとうとうスパークスのネタ見せ開始、出だし山下は緊張からか自分の立ち位置を間違う、これは演出か?それともガチか?それを上手い事笑いに変える徳永。

個人的に普段漫才を見る特に気になってしまう事がありまして、それは【漫才師の目線】なんですね。漫才してる時の個々の目線がどこ向いてるかっていうのがなんか気になる。

ちゃんとお客さんの方向けてるのか?
相方としっかり目線で会話できてるのか? etc

なんかたまに目線が上の方に飛びながら言葉を喋られると、暗記文章をただ言ってるだけにしか聞こえなくて面白くなく見えてしまうのは私だけでしょうか?

ネタを進めるスパークス

ん~、、、めっちゃ面白い! 

このネタは小説でも書いてるのかな?ネタの構成も上手いし、言葉選びも上手い。普通に面白い漫才を見せてもらった。しかし最後のオチ前で山下が痛恨のカミカミ、、、それを舞台裏で確認するあほんだら、この時の神谷の椅子に座ってじっと目を瞑ってる姿が印象的、これは集中してるのか、それともスパークスの漫才を視覚じゃなくて耳と心でじっくり聞いてるのか、わかりませんがそんな感じ。大林の余裕っぷりも百戦錬磨の漫才師って感じがして恰好良かった。

そしてあほんだらのネタ見せスタート

あ~、、、こっちも面白い! 

スパークス、あほんだら両コンビ共に会場を盛り上げ、最後?に先程舞台裏で徳永に話かけた鹿谷(ピン芸人のフリップ芸)のネタ見せが開始。

痛々しくも漫才は進み、途中から無茶苦茶(フリップにノリが張り付いてしまう)になるが、その天然?ぶりに会場は大盛り上がり。そんな大盛り上がりとは裏腹に楽屋の芸人は誰一人笑わずその芸を見てる。そして全員のネタ見せが終了し結果発表、、、なんと優勝は、、、こちらは動画でご確認を。

ここで印象的だった言葉

神谷が徳永に言った

なぁ、俺が見とけ言うた通りやろ?笑いの神様には完成度なんて関係ないねん

そう、いかに同じお笑い芸人が面白い、上手いと言った所で、最終的にはお客さんが全て。
そこにはどんな形であれ、笑わせた者が勝ちという非情だけど純粋?な世界がある。

この時パッと思い浮かべたのはやっぱり 出川哲郎さん ですかね。

あの場の空気を全部かっさらう所が、真似しようにも真似できず、出川さんがテレビに出続ける理由でもあると思う。でもああいう人って職場や学校、小さい世界ながら居たりしますよね?羨ましくもあり憎らしくもある。天才肌の人。

その後山下は彼女とお父さんの三人で焼肉に行くが、自分達(というか自分)の結果が不甲斐なかったのか及び腰。徳永は途中で山下達と別れ一人家路に向かう。

神谷は神谷で、人と飲む気がしないのか一人あてもなく歩く。この時徳永と神谷は今日の事などをメールで振り返るのですが、お互い普段面と向かって言えない色々な思いをメールで伝え合う。

純粋に漫才に打ち込み、もがき苦しみながら、それでも自分達の漫才を信じて進む二人のやり取りは胸を熱くさせてくれた。特に神谷のメールはジ~ンとした。

その後神谷は真樹の自宅前に着くが、自分の不甲斐なさからか、家に入れずマンション前で一人うろうろ。この時何か救いを求めるような。心情的に『テレパシーで奇跡的に真樹がベランダに出てきてれへんかな』のような感じなのでしょうか。

結局真っ直ぐ家に帰る事を諦めた神谷は近く?のコインランドリーで一人ご飯を食べる。

徳永はというと、家の布団に入り眠りにつく前ある決心をする?

そして場面は変わって、、、『えっ?!なんで?』という展開が待ち受けてますが、それは動画でご確認を。

その後徳永は事務所に行くと、あまりの変貌ぶりに周りは一瞬唖然とするが、なんのかんので受け入れ徳永をイジり倒す。が、一瞬イジッてすぐに興味は失せたのか皆仕事に戻る。
この時徳永と同時に『飽きんのはやっ、、、』と私もツッコんだ。

場面は変わって、神谷と待ち合わせ、神谷は徳永を見て『へ~、、、』と意味深につぶやき、それ以外触れる事なく飲み屋に向かう。ここでも特に目立った会話もなく一軒目終了。その後二人はバッティングセンターに向かう。

おいおい、、、私もバッテイングセンターで同じ事した事がある、男性100人がバッティングセンターに行ったら5人はするかもあるあるをしてくれて嬉しかった。

一通りバッティングセンターを楽しんだあと、神谷はおもむろに徳永の変貌について聞く、徳永も『美容師の友達に頼まれて』と普通に答えるが、ここで神谷からこのドラマのキーになる(予告編などで流れてた)台詞が飛び出す。

一見個性的に見えても、どっかでされてる恰好ならそれは個性とは言われへん。模倣やで

続けて神谷の漫才師論

『自分はこうあるべきやっていう基準のある奴も結局自分のモノマネや、せやから俺はキャラいうのに抵抗あんねん。』

ここで徳永も理屈を返す。その内容は、、、こちらも動画でご確認を。

その問いに対しての神谷のツッコミも秀逸、その後徳永は先程の話を蒸し返し熱く語り出す。あまりにしつこく語るので神谷もしびれを切らし『も~ええわ~』とツッコむ。

その後二人は真樹の家に向かい鍋の準備をするが、そこで徳永はある衝撃の物を見つけてしまう、、、これはやってもーたな~。その事に神谷も気づいてたのか、徳永が謝る前に気遣って言葉をかける。

その後三人で鍋をつつきながら和やかに終了。

こんな感じで5話が終了


【第5話の感想】

途中のネタ見せ、その後の神谷の名言など良く。現実の不条理さに抗いながら進む二人が良かったのだが、あれあれ?なんかもっと波乱の展開になるのかなと思いきや、意外にほのぼのした展開が続く。

ま~、現実はドラマのように波乱万丈な展開ではなく、このドラマのように細かい苦悩と葛藤していく方がリアリティがあるのかもしれないが、勝手にもっと天国と地獄のような展開になると予想してたので今の所裏切られた感じ。

10話の内半分が過ぎてこんな展開なら、意外にコンパクトにまとまったドラマで終わってしまうのかな?

話が進むにつれ神谷の外見から迸るヤンチャぶりに対し、中身は思考深く、認め諦める所はスパッと切る潔さは良いのですが、もうちょっと荒々しくぶつかっていってほしい気持ちもある。

徳永もまだまだ子供のように見えますが、意外に物事に達観してて、頭では納得できてなくてもそれがあまり表に出てないように見えるので、う~ん。

結局神谷と二人で居る時だけお互いの漫才論を語るだけで終わってしまうなら正直ガッカリすると思う。

リアリティを求めるとコンパクトなドラマになって、荒々しさを求めると現実離れしたドラマになるので、そのバランスが難しいかもしれないが、個人的にはもうちょい世間にぶつかって、挫折してそれでも立ち向かう、そんな姿勢が見たい私。

折り返しが終わって残り5話でどんな展開が待っているのか、できれば大林もっと出てきてくれ~


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