NETFLIX 火花 第7話感想 ※ネタバレ有

【あらすじ】
・先輩、後輩関係のお笑い芸人2人が、さまざまな人との関わり合いの中で「笑いとは何か、生きるとは何か」を模索し、苦悩する姿を描いた作品。

【主演】
・林遣都、波岡一喜、門脇麦、好井まさお、村田秀亮、菜葉菜、山本彩、染谷将太、田口トモロヲ、小林薫、徳永えり、渡辺大知、高橋メアリージュン、渡辺哲、忍城修吾、徳井優、温水洋一、嶋田久作、大久保たもつ、橋本綾、俵山峻、西村真二

【原作】
又吉直樹 著「火花」 (文藝春秋 刊)

【総監督】
総監督:廣木隆一  監督:白石和彌 沖田修一 久万真路 毛利安考

【第7話】
・2007年冬。スパークスはラジオ番組でネタを披露できるほど成功していたが、あほんだらは底辺のまま。徳永は、神谷を気遣い距離を置くようになる。



本日はラジオの出番があるのに徳永はまた神谷と酒を飲みに行ってる模様、その後徳永の元に山下から『今どこや?』とメールが入る、徳永は『オチもう一遍考えよう思うて、もうちょっとで行けるから』と嘘の返事をする。

神谷はそんなメールをしてるとは露知らず、突然『ヨーイ、、、ドン!』と言って走り出す。それを徳永も懸命に追いかける。場面は変わり山下は本番前にネタ合わせをする筈になってる徳永の到着が遅れてる事にイライラする。

場面は戻り、神谷と徳永は突然あるお店に行きスポーツウェアを購入する。この時徳永の【神谷さんは、まるで自分に罰をあたえずにはいられないようだった。】というナレーションが入る。

傍若無人な振る舞いの事?真樹に対しての事?この罰というのはなんやろう?

その後徳永の追加のナレーションでその理由がわかるのですが、こちらは動画でご確認を。

場面は変わり、まだ待ち合わせに来ない事はしびれを切らした山下が徳永に電話をするが繋がらず、結局先に一人でラジオ局に入ろうとするが警備員に止められる。

たまに芸人さんがテレビなんかで言ってるテレビ局で止められたあるある的な感じ。

その後徳永と神谷は卓球場へ、ここでも徳永の【傷は深く、なかなか癒えなかった】というナレーションと、神谷の空回り、空元気が痛々しい。

察するに、徳永は神谷の気持ちがわかる分、無茶苦茶な要求にも決して首を横に振らず、寄り添う姿は胸を熱くさせるものがある。

しかし仕事が待ってる徳永、神谷が○○○金融でお金をおろそうとした時にタイミング良く『今日はもう帰りませんか?』と伝える、神谷は『なんや予定でもあんのか?』と聞き返す。バツが悪そうな徳永の気持ちを察したのか、諦めた様子で『そうやな、今日はもうやめとくか』と伝える。自分から断った事に罪悪感を感じた徳永は『もう一杯だけ』と伝えるが神谷は断る。そして最後に神谷から『ヨーイ、、、ドン!』と言われ徳永だけ走り出し、それを見て帰る神谷。

場面は変わり、ラジオがスタート、徳永が来ない事に山下は焦り始める。

そしてなんとか徳永が到着しする。この時最初徳永は遅れた理由を『ネタのオチを考えてた』と山下に嘘をつくが、あまりの酒臭さに山下が『また神谷さんとおったんか』と気づく。

その後本番開始直前にディレクター?の方からかなり無茶苦茶な要望が、、、こちらら動画でご確認を。この時のラジオDJ役はパンサーの向井さんかな?違うかったらごめんなさい。

その後出番を終えた徳永は一人自宅へ、神谷の伝記を書きながら、ラジオ局を出る前ADの女性に『お疲れ様でしたスフィンクスさん』と言われた事が頭に残ってたのか、それをノートに書きながら眠りにつく。

場面は変わりスパークスの二人は事務所へ、ここでブログ記事の訂正が、同じ事務所の後輩芸人の名前をブークブーブーと記載してましたが、正しくはブーフブーブの間違いでした。これは大変失礼いたしました。

そのブーフブーブの大きなポスターを見て落ち込んだような悔しいような表情をする二人。

その後緒方(染谷将太)さんよりある紙が渡される、、、こちらは動画でご確認を。

余談ですが、また加藤鷹さんの名言が飛び出します。

場面は変わって、ネタ合わせをする為に公園で待ち合わせをする徳永と山下。ここで徳永が自信満々に山下へ『○○バトル、、、勝ちました!』と渾身の新ネタを見せる、それを読み山下も『徳永、、、○○バトル、、、勝ちました。』このやり取りが面白い。

この新ネタをさらにブラッシュアップするべく二人でネタ合わせを考える。徳永は独特な世界観を求め、山下は万人受けするネタを求め意見が対立。しかし山下の最後の一言に徳永も納得せざるおえない感じになる。

本番はどっちのネタで挑むのか見守りたいと思います。

その後徳永はまたまた神谷と会う。時間も昼間だという事でどこの飲み屋もまだ営業時間前で、空いてない。神谷は『寿司とか~、、、』と考えるが、徳永は突然お惣菜屋の前で立ち止る。
ここのやり取りが印象的なので抜粋

徳永 : 『ここでなんか買って、どっかそこら辺の公園で飲みません。』
神谷 : 『ほんまにええの、こんなんで?』
徳永 : 『実は僕、こういうお店のお惣菜が一番好きなんです』
神谷 : 『はぁ~貧乏臭いな~、しゃーない、付き合ーたるわ』

察するに、徳永は神谷の財布を気遣ってあえてこういう提案をしたのだと思う、収入が安定しても神谷は徳永に金を出させないので、その面子を潰さない為にあえて安い惣菜屋が好きと伝え少しでも負担を少なくしたのだと思われる。

神谷は神谷で、自分の方から金がないなんて言えず、というより言うつもりもないだろうが、先輩としての威厳や面子もある為、あえて徳永に付き合う形で了解する。ちょっとここは良く解釈しすぎなのかもしれないが、神谷ならそう思ってるはずだと私は思う。こういう徳永のようなさりげない気遣いってのは大事やと思う。見習わないと。

ここでこのドラマのキーになりそうな徳永のナレーションが入る。

僕は神谷さんに聞きたい事が沢山あった、この人が全ての答えをもっていると思い込んでる節が、僕にはあった。

ん~このナレーションの意味は良くも悪くも取れる、、、が、、、たぶんよくない意味合いになるんやと思われる。後ほど何か答えがでるのだろうか。

ここで街を歩きながら徳永が神谷に質問する。

徳永 : 『神谷さんて、人の意見とか気にならないんですか?』
神谷 : 『なんや突然、そらー文句言われたら腹立つけど、あんま気にならんな』
徳永 : 『ネットとかで悪口書かれても?』
神谷 : 『あぁ~、ネットで他人の事人間の屑みたいに書く奴いっぱいおるやん。その矛先が自分に向けられたら痛いやん。まだ殴られた方がましや。自○する人も居てんのになー。』
徳永 : 『狂ってると思いますね。』
神谷 : 『けどな~、それがそいつの、この世で、生き延びる為の唯一の方法なんやったらやってもいいと思うねん。俺が一番傷つく事考えぬいて書き込んだらええねん。』
徳永 : 『でも、僕は気になりますね。』
神谷 : 『周りの評価気にしてても疲れるだけや、極論。そこに書かれてる事でお前の造るもんって変わるの?』
徳永 : 『変わらないです。』
神谷 : 『おぉ~、俺等そんな器用ちゃうもんなー、好きな事やって、面白かったら飯食えて、面白くなかったら淘汰される。それだけの事やろ?』

個人的にこのやり取りが好きなので抜粋させて頂きました。徳永の気持ちもよくわかるし、神谷の言ってる事もとてもよくわかる。

結局神谷は自分って軸をしっかりもってるからこそ、周りからどうこう言われてもブレない心の芯があるのだと思う。会話には出てきてないが、徳永は徳永で芯があると思うが、それでもやっぱりまだちょっとブレてる所があるのか、その答えを神谷に求めて共感したいのか、、、わかりませんが、こういう会話は見てて勉強になる。

二人の会話終わりにすぐ徳永のナレーションが入る。

飯が食えていない僕達は。面白くないんだろうか

なるほど。
これはどんな世界でもよくある事がと思う。
【売れてる=面白い】【お金もらってる=仕事ができる】などなどありますが、私は必ずしもイコールではないと思う。ただし、イコールではないけど、あながち間違いでもないと思う。

どっちやねん、って話になるかもしれませんが、要は着地点をどこに置いてるか。で話のオチが変わってくると思うので、一概にどっちがどっちとも言えない事だと思う。

場面は変わり二子玉川?の河川敷で、先程買ったお惣菜とお酒を飲む二人。河川敷で飲むお酒って美味しいですよね~。

と場面は変わり、神谷の相方大林(村田秀亮さん)に呼び出された徳永、ここで徳永から面白いナレーションが入る『若手芸人の世界では、相方と仲の良い後輩はあまり誘わないという区分立(だと思う)があった』要はコンビで後輩カブリはしないという事ですかね。確かに今テレビに出てる芸人さんでも両先輩から可愛がられてるって話はあまり聞かないですよね。この気持ちはよくわかる。

ここで大林から衝撃の事実が伝えられる、、、こちらは動画でご確認を。

ここでの徳永と大林のやり取りは色んな意味合いを含んでるので、見てて色々考えさせられる事があった。

その後ネタ合わせをするスパースク、ここでも意見が対立しぶつかり合う。う~ん、なかなか意見がかみ合わない。結局最後までかみ合わないまま場面は変わり、徳永は夜ごはん(袋ラーメン)を食べながら神谷に誕生日のお祝いメールを送る。

24時きっかりに送るて乙女か!とツッコむ私。その後神谷から返事があり、そこから数回メールをしてると突然電話が、、、神谷の落ちっぷりに胸が痛くなる。こちらは動画でご確認を。

ここで徳永は酔っぱらった神谷から『ねぇ~俺のいいとこ10個ゆって』と言われ、困ったような驚いたような面倒くさそうな感じで、でも真面目に答える。

① 『ポコ天(3話感想をご確認ください)をなんのためらいもなく箸で二つに切れる』
② 『若手の若手の登竜門ん時身体やわらかい』
③ 『吉田拓郎の歌を長渕剛の声真似でできる』
④ 『面白い事の為やったら暴力的な発言も、○的な発言も言える覚悟を持ってる』
⑤ 『誰が見てなくても、観客が誰一人求めてなくても、ちゃんと信念持って、誰にも媚びず戦う姿勢を崩さない。』

残り5つのいい所を残して、ここで徳永はさらに今まで言えなかった本音を神谷に伝える、、、こちらは動画でご確認を。

この時の徳永役、林遣都さんと、神谷役、波岡一喜さんの演技には本気で胸が熱くなった。

頼む神谷立ち直ってくれーーー。

でも、、、まだ予告編のあの場面が出てきてないんですよね。

あ~胸が痛くなる。

場面は変わり、【お笑いスター発掘バトル】当日を迎える。

ふと物語と全く関係ないですが、徳永役、林遣都さんのナレーションの声が藤原竜也さんと同じに聞こえるのは私だけでしょうか?

ここで楽屋に行く前に衝撃の事実を聞かされ、出鼻を挫かれるスパークス。

そんなこんなでスパークスの出番がスタート、さて、最後まで大衆的なネタに乗り気じゃなかった徳永は本番でどっちのネタをぶっこむのか。

そして、、、その時がきた、、、

おおぉ、問題のネタにさしかかる前の徳永と山下の緊張感のある描写はかなりよかった。

そして、、、今度こそその時がきた、、、

おおぉ~、そっちを選んだか徳永。

大爆笑に包まれる会場、スパークスの二人もネタうんぬんより、会場の熱気にテンションも最高潮に、さて、審査員の評価はいかに。

そして、あほんだら登場。う~ハラハラするわ~。

おっ!まさかの永野ネタ?!?!?!

こちらも会場は大盛り上がり、その様子を徳永は舞台裏で嬉しそうに眺める。

なんか最後に一波乱かコケるのかとハラハラして見てたが、最後まで爆笑のまま漫才を終えるあほんだら。

その後会場スロープで一人煙草を吸う神谷の元に徳永が登場。少し会話をした後に第二部が始まる。

ここでもスパークスの漫才は爆笑のまま終え(漫才の描写は無かった)、舞台袖に引っ込んだ所で神谷が、そして神谷から『神谷伝記第二章や』と一言言い舞台へ。

そしてあほんだらの出番が始まる。ここで神谷はなんと衝撃のネタをぶっこみます、、、こちらは動画でご確認を。

漫才を終えたあほんだらが舞台袖に引っ込む時、徳永とすれ違うのですが、この時の二人の顔がものっすごくよかった!!

ここで7話最後に徳永のナレーションが入る。

神谷さんにとっては、漫才を見に来たお客さんの前で、平然と事件を起こす事こそが、面白い事だったのかもしれない、、、これが神谷さんだった。

バトルの結果を聞いてる時の、神谷の賢者タイム顔から見て察するに、徳永は平然と事件を起こすと言ってるが、私はそうは思わない。

苦しくもあり、怖くもあるように思え、それでも自分が面白いと思う事をひたすら信じて突き進む信念のようなものが感じられた。

こんな感じで7話が終了


【第7話の感想】

う~ん。今回はかなり見ごたえがあった回やったと思う。

徳永役、林遣都さんと、神谷役、波岡一喜さんの師弟関係を見てて熱くなるものもあり、本当に見ごたえのある回やったと思う。

決して周りから理解されなくても、どこまでも我が道を突き進む神谷と、その姿をどこまでも追いかける徳永。

今回の記事中盤であった、徳永と神谷の会話でも見てわかる通り、やっぱり神谷は一見取っつきにくく、諸刃の剣のような人間だと思われがちだが、至極全うな感覚の持ち主やと思う。

どこまでも真面目で、純粋で、ブレない。そして決して言い訳をしない所に、徳永は同じ男として、漫才師として惚れたんじゃないのかなと思う。

しかし、

物語は間違いなく尻上がりに面白くなっていってるのですが、それと同時に不安感も尻上がりに。

この後あの場面は何時登場するのか?その後どうなるのか?

楽しみにしたいと思います。


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